


概要
食べる ✖
食べる 食べられる
ペアになる自動詞がない!

「魚を食べます」の「食べる」は他動詞でしたか、自動詞でしたか。

はい!他動詞です!
「魚を食べる」は対象(物)に対する人の働きかけなので、他動詞です。

そうですね。
そして、他動詞「食べる」にはペアとなる自動詞はありませんでした。
ちなみに、自動詞は変化の結果のみに注目した表現でしたね。
食べる ✖
他動詞を受身形にして、自動詞を表そう

他動詞自動詞でペアになる動詞は、原因と結果の関係があるって自他①で言っていたけど、他動詞「食べる」にはペアとなる自動詞表現がないのだから、変化の結果というのは表せないんだね。
でも、物事に原因と結果のどちらかしかないというのはあり得るのでしょうか。

人の「魚を食べる」という働きかけ(原因)があれば、その変化の結果というのは何かしらあると思うんですが。
流れとして考えられるのは、こちらのイラストの場合。
これを原因と結果で切り取ってみます。
まずはこちら。
「(人が)魚を食べます。」

対象(物)に対する人の働きかけ(原因)ですから、これは他動詞文ですね。
そして、その結果がこちら。

これは…。
そう。食べられた。
「(魚が)食べられた。」のです。

「食べられた」って受身形ですよね。

はい。「食べられた」は他動詞「食べる」の受身形です。
これが自動詞の代わりとなり、結果を表すことができます。
つまり、ペアになる自動詞がなく、でもその他動詞文の結果を表現したい場合には、
食べる 食べられる
自動詞と自動詞の代わりの違い

でも、前回出てきた本当の「自動詞」と何か感じが違うね。

確かに、自動詞「ドアが開く」と自動詞の代わり「魚が食べられる」って同じ変化の結果を切り取った表現なのに、雰囲気違う!
開ける 開く
閉める 閉まる
食べる 食べられる
買う 買われる

そうですね。
自動詞の方は自然現象的な感じがあるのに対し、自動詞の代わりの方は「人の働きかけの結果」感が色濃く残っていますね。

確かに!
「食べられる」というのは、結局は他動詞(の受身形)だからそう思うのは無理ないかも。
【参考文献はこちら】
コメント