【自他②受身編】他動詞の受身形は自動詞の代わりになります。

自他②受身形、自動詞の代わり 文型
【自他①見分け方編】もう「を」で迷わない!自動詞他動詞の見分け方
概要✓「通過点」「起点」の「を」をとる動詞は他動詞ではない。✓他動詞につく「を」は「対象」の用法である。✓他動詞→原因〈対象(物)に対する人の働きかけ〉を表し、それだけに注目した表現。 直接的な働きかけであるというニュアンスがある。✓自動詞...
【自他③使役編】自動詞の使役形は他動詞の代わりになります。
概要✓ペアになる他動詞がなく、でもその自動詞文の原因を表現したい場合→その自動詞の使役形を他動詞の代わりとして使うことができる。【他動詞】   【自動詞】  ✖       咲く【他動詞の代わり】   【自動詞】  咲かせる        ...
【自他④発展編】「寝かせる」と「寝させる」の違い
概要✓寝かせる→他動詞✓寝させる→自動詞「寝る」の使役形✓他動詞「寝かせる」→主語の人の直接的な働きかけによって「寝る」状態にする。✓自動詞「寝る」の使役形「寝させる」→寝る人の意志によって「寝る」状態にする。(主語の人は指示や許可のみ)✓...

概要

ペアになる自動詞がなくでもその他動詞文の結果を表現したい場合
その他動詞の受身形自動詞の代わりとして使うことができる。
【他動詞】    自動詞
食べる       
【他動詞】    自動詞の代わり
食べる       食べられる
自動詞自動詞の代わり(他動詞の受身形)の違い
・自動詞→自然現象的な感じがある。
・自動詞の代わり→「人の働きかけの結果」感が色濃く残る。

ペアになる自動詞がない!

「魚を食べます」の「食べる」は他動詞でしたか、自動詞でしたか。

はい!他動詞です!

「魚を食べる」は対象(物)に対する人の働きかけなので、他動詞です。

そうですね。

そして、他動詞「食べる」にはペアとなる自動詞はありませんでした

ちなみに、自動詞は変化の結果のみに注目した表現でしたね。

【他動詞】    自動詞
食べる       ✖

他動詞を受身形にして、自動詞を表そう

他動詞自動詞でペアになる動詞は、原因と結果の関係があるって自他①で言っていたけど、他動詞「食べる」にはペアとなる自動詞表現がないのだから、変化の結果というのは表せないんだね。

でも、物事に原因と結果のどちらかしかないというのはあり得るのでしょうか。

人の「魚を食べる」という働きかけ(原因)があれば、その変化の結果というのは何かしらあると思うんですが。

流れとして考えられるのは、こちらのイラストの場合。
これを原因と結果で切り取ってみます。

まずはこちら。
(人が)魚を食べます。

対象(物)に対する人の働きかけ(原因)ですから、これは他動詞文ですね。

そして、その結果がこちら。

これは…。

そう。食べられた。
「(魚が)食べられた。」のです。

「食べられた」って受身形ですよね。

はい。食べられた他動詞「食べる」の受身形です。

これが自動詞の代わりとなり、結果を表すことができます。

つまり、ペアになる自動詞がなく、でもその他動詞文の結果を表現したい場合には、

その他動詞の受身形自動詞の代わりとして使うことができます。
【他動詞】    自動詞の代わり
食べる       食べられる

自動詞と自動詞の代わりの違い

でも、前回出てきた本当の「自動詞」と何か感じが違うね。

確かに、自動詞「ドアが開く」と自動詞の代わり「魚が食べられる」って同じ変化の結果を切り取った表現なのに、雰囲気違う!

【他動詞】     自動詞
開ける                開く
閉める                閉まる
【他動詞】       自動詞の代わり
食べる         食べられる
買う          買われる

そうですね。

自動詞の方は自然現象的な感じがあるのに対し、自動詞の代わりの方は「人の働きかけの結果」感が色濃く残っていますね。

確かに!

「食べられる」というのは、結局は他動詞(の受身形)だからそう思うのは無理ないかも。

 

参考文献はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました